全員が賛成する商品は、作らない。
従来の商品開発からの脱却。当社に企画部は存在しません。
良い商品は会議室で見つけるんじゃない!動かすのはそう、現場の人間だ。

ライソンには、専門的な開発担当、いわゆる企画部門が存在しません。営業担当が自ら商品を考え、企画立案、試作を経て最終的に売るところまでを一貫して関わります。
- 「全員が賛成する商品は出さない」という、社内に深く根づいた考え方
- 最大公約数を狙うのではなく、コアでニッチな需要を丁寧に掘り起こす
- データよりも、担当者が感じた「これは面白い」といった直感を信じる、徹底した現場主義
「これは絶対にいける」という1人の確信が、他の会社には真似できない尖った商品を生み出します。
生活の中にある「なぜ?」を商品に
日常のちょっとした疑問を、そのまま商品にしてしまう。単純明快でひらめきも勝機に変える、それがライソンのやり方です。

ライソン開発者
「カップ焼きそばって、実際には焼いていない。これでは『ゆでそば』だよな……。
もしかすると、本当に焼いたら美味しいんじゃないか?」
販売開始直後: 最初は量販店にも「こんなものが売れるわけがない」と相手にされませんでした。
その後転機がくる: クラウドファンディングで大きな支持を集め、SNSや口コミで一気に拡散。瞬く間に日本全国で大人気になりました。
探求心と好奇心から生まれ、他社商品をアレンジするという便利なだけではなく、「使うことが楽しい」という新しい価値を証明した商品です。
※この商品は現在メーカー終売
見方をちょっと変えれば強みに
お客様の声を直接受け取めて対応する中で、理不尽な内容とも思われる意見など、そのなかで起きたあるお客様の一言を耳を傾けた

お客様の声
「この商品、焼き鳥が焼けるまで時間がかかりすぎる!」
「焼き鳥焼き機として、火力も弱くて時間がかかる」
販売までたどり着いてからも、使用後お客様から色々なご意見をいただきます。単純な使用方法などはもちろん商品的欠陥にすっと刺さるこうした声。本来なら商品としての技術的弱点となってしまいます。
しかしその一方で、「スーパーのお惣菜で売っている焼き鳥を温め直すのにちょうどいい」という声が届きました。
調理することなく便利なお惣菜。温めるだけなら焦げることもなく、料理も普段はすることもない人からするとテーブルの上でじっくり温めながらあったかい食べものを食べれる、【一人暮らしのテーブルで使う人】がいるという証明にもなりました。
「欠陥を利点に」その言葉をヒントに、技術的な弱点を「焦げることなくじっくり温めて、ゆったりした火加減」として正直に打ち出すことにしたのです。
商品としての立ち位置を
「焼き鳥を焼く機械」から「せんべろメーカー」へ転換。
結果、長く愛されるロングセラー商品となりました。
常に新たな道を歩むライソン

「そんなもの売れない」
「使う価値がない」
「誰が買うのかわからない」
この3つのキーワードはライソンにとっての一筋の光を生み出すキラーワードであることであり、
商品を開発に対する姿勢や意気込みは筆者の想像を超えて、数多の商品が生み出された現場の苦労を超えた上で、ヒット商品が生まれていることを知ることに。
ライソンが信じているのは、1人1人の「面白い」を諦めない姿勢。
全員に好かれる商品より、誰かが本当に喜んでくれる商品を。
平均点より、記憶に残る一点を。
取材を通して筆者はある一つの答えにたどり着いた。
ライソン=【好奇心】
それこそがライソンの原動力であると感じました。